[コメント] あらしのよるに(2005/日)
逃げか優しさか。(2006/01)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ラストが2通りに取れるようにあえて作られていることについて、(1つは、2人でユートピアに辿り着いた。もう1つは、ガブは死に、のちの話はメイの夢物語である。)映画が終わったばかりのときは、それは結末を諸事情により絞り込めなかった制作者側の「逃げ」ではないか、と、多少憤慨し、暫くたってから、いや、あれは、観る側に判断をゆだねた「優しさ」なのではないかと考え直した。しかし、だいぶ経った今では、どうでもよくなってしまった。ちなみに原作では、結末は「ひとつ」になっている。
しかし、「ヤギ」と「狼」を扱いながら「捕食の関係」に踏み込んだこの作品の設定は、たいへん面白く、良く練られていたと思う。同様の関係性を扱いながらも「ライオンキング」の、「おいら、虫だけ食べて生きてきた」という安易な設定には心底辟易しただけに。
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