[コメント] DEAR WENDY ディア・ウェンディ(2005/デンマーク=仏=独=英)
銃底で強く頭を殴られたような衝撃。
映画館には20人ほど居ただろうか。上映中は誰も物音も立てず、エンドロールでも身動きもせず、場内が明るくなってから皆ゆっくりと腰を上げた。ぼくは場内の段差に躓き、パンフレットを買おうとして財布を落とした。階段を下りてゆく時も皆何も言わなかった。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』も似た光景だったのだろうが、受けた衝撃は同じものではない。
ぼくは独りで観たが、この映画について誰かと意見を交わしたくない。ずっと独りで考えていたいと思わせる久々の映画だった。まるで20年前に戻ったかのようだ。今日観れたことの相性も良かったのだろう。ウェンディ、君が引き合わせてくれたのかも知れない。
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