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[コメント] 椿三十郎(1962/日)

黒澤作品は『隠し砦の三悪人』と今作のまだ2作しか観ていませんが、どう表してよいか分からない吸引力があり、うわーもっと観たい!っていう嬉しい欲望に駆られます。また映画を観る楽しみが増えた事、すごい監督を知れた事、そして三船敏郎という超魅力的な俳優に出会えた事、今とても幸福な気持ちです。
づん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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観ている時は「面白いけど、それほどでもないかな」とか「期待しすぎたかな」とか思いながら観ていたんですが、最後に「終」という字を観る頃にはものすごく清々しい気持ちで、素直に面白かった!と思っている自分がいました。鑑賞後にこんな晴れやかな気分になったのは久しぶり。

随所にちょっと面白おかしいところがあって、例えば律儀に押入れにこもるドラえもんみたいな人質侍だとか、育ちというか当時の慣習というか、いつまで経っても危機感のない母娘とか、美しいフォルムを描いてついてくる金魚の糞たちとか、いまいちテンポが合わないのか、奥様に嗜められている時に襖の文字を指でなぞる三十郎とか、細かなところで心を持っていかれつつ、椿が小川を流れる美しさ、そして日本家屋(武家屋敷?)や庭の様式美。なんと日本は美しいのだろうと、その画面に吸い込まれてしまいそうにもなりました。美しいと言えば、オープニングのクレジットもなんとも美しい。あの縦書きの漢字の羅列は、ある意味官能的で美しいと思いました。

また最初の方で城代家老を探すため、三十郎が数人をばらして探させるシーンは、一人一人駆け抜ける方向を変えて散り散り感を出していたのが面白かったです。右や左だけでなく、奥に走っていったり、カメラに向かって走って来たのが途中でカーブしたり、あー面白いなーと思いました。

それから殺陣のシーンで三十郎がガーと切りまくっている時、皆が逃げ惑っていたのが印象的でした。テレビで見るチャンバラなんかだと、わー!って自らみんな切られに行くので、あーアホらし…って思ってしまうんですが、この作品では切り込みに行くどころか、みんな逃げ惑っていました。それが本当だと思うし、そういうシーンがあるからこの監督を信用してしまうのかなと思いました。

てゆーか田中邦衛ウケるわ。(加山雄三は分からなかった…!)

黒澤作品は『隠し砦の三悪人』と今作のまだ2作しか観ていませんが(『七人の侍』は観たけど覚えてないので、もう一回観直します)、どう表してよいか分からない吸引力があり、うわーもっと観たい!っていう嬉しい欲望に駆られます。また映画を観る楽しみが増えた事、すごい監督を知れた事、そして三船敏郎という超魅力的な俳優に出会えた事(リアルで彼を見ていたらきっと"ミフネヲタ"だわ私、確実に)、今とても幸福な気持ちです。しかしシマッタな。『用心棒』から先に観るべきだったのかな。てゆーか年代順に観ていくのが一番いいのかな。さて、これからどうしたものか。・・・と悩むのもまた楽しい。ヒヒ♪

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08.04.15 記

09.06.20DVD再鑑賞

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)草月 けにろん[*] ぽんしゅう[*]

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