[コメント] まあだだよ(1993/日)
最後の摩阿陀会のシーンでは、人に説明するのが難しいような種類の涙がこぼれ落ちた。
脚本が泣かせよう泣かせようとしていないからこそ、
あまのじゃくな僕でも、
抵抗なく自然な涙を流すことができたんだと思う。
この映画のよさがわからないのは、 現代の私たちは、 「北の国から」みたいな小器用な感動ドラマに、 みんな慣らされすぎてるからだと思う。 黒澤監督って、 実は不器用なんだと思った。 たぶんもっと泣かせようとするストーリーにもできただろうに、 ただただ坦々と進行していく。 しかし、 戦中から戦後にかけての日本の風景を、 美しく描いてあり、 その時代を生きていなくても、 ある程度の年齢を重ねた人なら誰しも感じるだろう、 時の流れや無常観のようなものが強く伝わってきた。
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