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[コメント] 県庁の星(2005/日)

織田裕二には体当たり演技よりこうした心情を表情で演技する役が向いていると再確認。彼の主演映画の中では一番好き。彼の『あの顔』を観れただけで5点。柴咲コウは華のない役もこなせる稀有な美人だと再確認。
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箱物行政はK県に住む僕にとっては本当に腹立たしく身近な話題だったせいか、観ていて改革路線に傾倒していく織田裕二の変貌に爽快感を覚えた。

彼の秀逸な演技はいつも表情にある。

今回の彼の一番の表情は六ヶ月の民間研修を終え、スーパー満点堂を去る際の表情。 テレビドラマでよく見かける演出では、お辞儀をした後、格好つけた表情から体温を感じさせない涙を流すシーン。誰とは言わないが連ドラ高視聴率男の彼なら必ずそういう演技をする。

だが、織田はここで涙を流さない。たくさんの思い出と経験と働き甲斐を噛み締め、何とも複雑な表情をする。これこそが彼の演技の醍醐味であり、駄作『ホワイトアウト』や『踊る・・・』では決して見せることのない彼の裁量による演技なのね。

対する柴咲コウも確実に表情で演技ができる女優。その二人のマッチアップ。 脚本や展開が普通でも、この映画には普通じゃない芝居がある。

そこに鑑みて僕は5点。顔を洗「つ」てもう一回二人の表情による演技を堪能したい。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)takasi[*] 草月

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