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[コメント] 機動戦士ΖガンダムIII 星の鼓動は愛(2006/日)

テレビ版より個々のキャラクターの心情が細かく描写されていた気がした。報われたな、ヘンケン(笑)。新たな名台詞の予感→「こんなジオン臭いスーツっ!」「お調子者がっ!」カミーユ、萌え要素全否定。いいね。レヴュー書きまくり。
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







人が死んでいくことに対する怒り。戦争への怒り。なぜハマーンが駄目で、シロッコが駄目なのかが行動で見て取れる。テレビ版にはなかったカミーユが怒る理由がはっきりと描かれた。

各勢力の権謀術数のせいもあって相変わらず対立の構図は複雑。 けれど、ちゃんと観ればテレビ版よりも整理されてる。 人物描写にも手抜きなく、特にファやヘンケン、レコアに新作カットが多用されていることからも新訳の説得力は増した。

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お気に入りのシーン。

ハマーンが交渉の為アーガマに乗り込んで来るシーン。

「今日は楽しかった」で手のひらをヒラリ。あくまで冷静に条件提示をするハマーン。 このシーンはかなりいい。

カミーユがグアダンの格納庫から発進する際にジオを破壊しなかったことで、シロッコも百式を攻撃しなかった件。各キャラクターの魅力が増した。

サラの声優が前作から変わりパイロットらしくなった。

ミネバの声優も舌っ足らずな感じで可愛らしい。ハマーンもシャアもミネバを思う気持ちは同じということ。声優一人で説得力を増した。

前述したハマーンとシャアとの会談に横槍を入れエマに窘められるヘンケン。 ケーキ食う際の子供じみたヘンケンと叱るエマ。 出撃の際にアーガマの出撃陣より後方に位置を取れと指示し、エマに指摘されるシーン。 このたった3つのエピソードで、テレビ版ではロリコンなオヤジの単なる片思いだったのが何となくいいカップルに見えてくる。まさにヘンケン、報われたなって感じ。

何より観ていて爽快感が高いのは全体的にカミーユが宇宙の戦場で闘いに集中している点。「戦場で口にするセリフですか」「お調子者が」萌え要素全否定。ここが肝。

ただ、このまま『逆シャア』にはダイレクトに繋がらない。 ハマーンの存在が残ってるもの。

さて、どうする?

今後の新訳に期待。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)水那岐[*]

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