[コメント] シムソンズ(2006/日)
ほとんどの観客がルールさえ知らない競技をモチーフに、必要最低限の解説だけで乗り切った脚本は見事。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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まずは「1点取るんだ」ということだけに彼女たちの目標を絞ったのが良かったんだろう。おかげで私たちは「どうすれば1点入るか」だけを理解しておけば、とりあえずストーリーについていけることになった。最後に決勝まで勝ち上がってしまうのはやや甘い気もするが、「1点1点の小さな積み重ねが勝利になる」と理解すれば許容範囲だろう。
ところで近頃は高校野球なんかでも「スポーツは結果がすべてじゃない」的な思想がまかり通っていて(というかお年寄りたちに押し付けられていて)観戦する側の私たちも窮屈でしょうがないんだけれど、やってる人たちにとっては「結果がすべて」で何が悪いかと思うんです。
確かにスポーツの試合には、負けて得るモノもある。だけど、それだって『シムソンズ』の彼女たちのように、明確な目標を持って本気で「結果」を出すために努力したからこそ得られるんじゃないかと。
「勝ちたい」→「勝てなかった」→「けど、胸を張ろう」
素晴らしいじゃないの。やってる側は結果を求めていいんですよ。本気で勝ちにいくからこそ、勝てなかったときに何かを得るんです。結果を求めることと競技を楽しむことだって、本質的にはまったく矛盾しないし。
つまり何が言いたいのかというと、高野連のお爺ちゃんたちはボチボチ隠居したほうが若者たちのためにもいいんじゃねーのと。そういうことです。ええ。
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