[コメント] メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(2005/米=仏)
単に生命倫理、人種差別や格差問題をかたっているようには見えなかった。そのためのバリー・ペッパーだった気がする。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
窓の外に二つの違った景色がみえる辺境の地は、いっぽうでは生活をかけた命がけの逃避行がくりひろげられる地でもあり、しかしもういっぽうでは刺激のすくない退屈な空間としてとらえられている。だからこそ、いっぽうの彼らはテレビを好み、あるいは労働中にもエロ雑誌を読み耽り退屈をまぎらわすのに必死だ。そこからすれば、トミー・リー・ジョーンズの真意は、そのようなものを生んでしまう日常というものへの大きな憤りであり、暇つぶしメディアに対するテロこそが目的だったように見える。美談にはなってないし、贖罪の旅がはじまってからは映画的感覚からいえばシーンの作りがあまりに冗長だ。でも逆にそれが最高に格好良かった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。