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[コメント] こんにちわ20才(1964/日)

岡本喜八の『若い娘たち』と同じ石坂洋次郎作品からの映画化だが、こちらに自分は軍配を上げたい。ユーモラスさにキャラクターへの愛情がこもっているか否かで判断したのだが、何、煎じ詰めればミーハー根性からなのだけれどね。
水那岐

高橋英樹の剛毅木訥ながらどこか滑稽なキャラクターに惹かれるし、小百合のストイックさも愛らしい。タマ子(田代みどり)の「すっげー!」の微笑ましさは両作品どっこいどっこいかな。

忘れちゃいけない、渡辺宙明の劇伴音楽も絶品である。琴とドラムスの合奏など、遊び心いっぱいだ。そして、幾度となく繰り返されるメインテーマもユーモアとペーソスが渾然一体となってじつに温かい気分に包み込んでくれる。

(評価:★5)

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