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[コメント] 月形半平太(1961/日)

くどいと言えばくどい。くさいと言えばくさい。「芝居がかった映画」というのがぴったりのスタイルに大川橋蔵の映えること映えること。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ただ月形半平太の定番名台詞「月様、雨が。」「春雨じゃ、濡れて参ろう」がないのはちょっと惜しい。

テレビ放映の解説で、本作でマキノ雅弘の下で助監督を務めた中島貞夫がこのことについて、「いつも同じ台詞じゃおもしろくない」という監督の意向で「たかが春雨」に変更したと述べ、この方が物語の流れ、半平太の心情にあうのでは言っていた。

わからんでもないが、やっぱり定番には定番の味がないとなあ、という気もする。

ところでこの時、中島氏がびっくりする裏話を披露していた。「たかが春雨」の台詞のシーンを撮った時に、そのシーンを予告編でも使うからということでもう一度撮ったのだが、その時には今度は大川「半平太」の台詞が定番の「春雨じゃ、濡れて参ろう」に戻して撮り、しかも予告編ではそのまま定番台詞のシーンを流したそうな。

だからこの映画の名台詞シーンが、予告編と本編とで異なっていたんだそうな。いかにも古き良き時代の「活動屋」を感じさせるエピソードだった。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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