Rent には、舞台版でもそうですが、突っ込みどころがものすごくたくさんあります。

しかし、そんなことはどうでもよくなるくらいの強烈な魅力もあり、公演があれば見に行ってしまうし、CD は聞き込んでしまうし、映画ができれば見てしまいます。

だけど、ニューヨークからホームレスが消え、ミレニアムを越え、不安の種が地元の貧困から他に移った今、そこにあるのはもう過去の話と感じられてしまうようになりました。 これは同時代ならではの作品だったはずなのに。

地下鉄のシーン。車内のシーンでは落書きだらけ。でもホームのシーンでやってくる電車は現代のピカピカなもの。この20年分のタイムスリップが、映画とそれを見る自分の間にも起こっています。

そんなこといいながらも既にDVDも注文してしまい、また繰り返し見てしまうのです。 Rentの引力には勝てません。