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[コメント] 嫌われ松子の一生(2006/日)

ムーラン・ルージュ』で『ダンサー・イン・ザ・ダーク』な映画だった。
もがみがわ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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映画的な手法は大好きなムーラン・ルージュなのに、主人公は大嫌いなダンサー・イン・ザ・ダーク。ちょっと泣いちゃったけど、なんだかびみょー。 松子中谷美紀は菩薩じゃないし、無償の愛を与える女でもない。愛されたいのに生涯愛されなかっただけ。愛することをせずに愛を欲しただけにしか見えない。岡野劇団ひとりや小野寺武田真治や島津荒川良々を愛していなかったことは明白だし、父柄本明に対しても、八女川宮藤官九郎に対しても、龍伊勢谷友介に対しても、松子からの愛はなく、愛されたかっただけだ。与えることなしに求めてばかりいたから、だから不幸に死んだのだ、松子は。 そもそも盗人が悪いに決まってはいるが、躓きのきっかけは己が対応を間違えたことなのにその自覚がないことにも腹が立つ。 というわけで、ストーリーは全く好みではありませんでした。 中谷美紀の奮闘に+1点。

(評価:★3)

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