[コメント] 父ありき(1942/日)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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このアクションは非常に規則正しく、緩慢な速度で、何度も何度も反復される。そのためにこのアクションは極度に抽象化され、魚を釣ることよりも、ただ一致し反復することだけが目的であるかのように見えてくる。それは単なる川釣りのアクションを超えて、この父子の全的なまでの一致を示している。 またこの悠揚なシーンによって、それまで性急だった劇中時間の進みが一旦停止し、ここに「永遠性の感覚」とでも呼びたいものがたちあがってくる。
ところでラストの笠の発作の演技だが、笠によると「(小津)先生が、俺の親爺の時と同じにやってやると仰有って、私の足首をギュッと持たれて、痙攣の模様を実地指導された」そうだ。
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