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[コメント] 宗方姉妹(1950/日)

主人公の姉妹役が田中絹代高峰秀子というだけでものすごく違和感を感じたのですが、実際観てみたら、案外小津ワールドに溶け込んでいてびっくりした。
づん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







特に高峰秀子はアラ?小津ファミリーでしたっけ?とつい思ってしまうほど良かった。独特の台詞回しも様になってたし、「舌を出すぞ、まだかな」の、笠智衆との掛け合いも良かった。本来ならば淡島千景の役だったのかなぁとも思いますが、反抗期を思わせる生理的苛立ちは高峰秀子だったからこそ際立ったのかも知れません。どうしようもないシスコンっぷりも、可愛げのある程度にとどめる演技はさすが。また、聞いた時は大反抗していたくせに、泥酔した時に姉の「流行論」を受け売りで語る部分なんか可愛くてしょうがなかった。それからこれは脚本の勝利ですけど、臆面もなく「あ、う○こした」なんて言葉を発するところも妹っぷりをよく表している。根っからの姉気質である私が、マリちゃんは理想の妹像だと言い切ってしまおう。

そして姉役の田中絹代は良くも悪くも"田中絹代"でありました。

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08.12.19 記

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] 牛乳瓶

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