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[コメント] 牝犬(1931/仏)
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★4軽重はあるにせよ人は罪を犯すものだが、必ずしもそれに見合った報い受けるとは限らないという、アンチ勧善懲悪の非(不ではない)道徳物語。どうしようもない奴しか出てこないのに不快さも悲惨さなもなく、飄々としたラストの"どうせ人間なんてさ・・"の達観に苦笑い。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
★3冒頭のギニョール劇の大失点ゆえに前半部は不調ながら後半部は格調高い演出が続いてぐんぐんとよくなり、最後は人生の皮肉さをこれ以上ない程の具体性をもって見せる。編集のうまさは山中貞雄の域にある。ジョルジュ・フラマンという役者が面白い。 (ジェリー)[投票]
★4ドキリとするぐらい見事にテンションの高い演出がある反面、困ってしまうようなサイレント臭いシーンもあり辛い。サイレントなら許してしまえる、いや、美点と云っていい古くささもトーキーでは幼さに見えてしまう。プロローグとエピローグのこういう開放された精神こそジャン・ルノワールの素晴らしさだ。 (ゑぎ)[投票]