[コメント] プラダを着た悪魔(2006/米)
高級ファッション誌の編集部に入り込むジャーナリスト志望のインテリという「異物感」は、作劇面でも演出面でも巧く表現できていないのだが、あまりそこにこだわってテイストを濃くし過ぎないようにしたのは功を奏しているのかもしれない。
洗練されたNYのキャリアウーマンたちの出勤模様を切り返すタイトルバックが実に流麗で、アン・ハサウェイの編集部訪問、メリル・ストリープ登場からハサウェイとのファーストコンタクトまでのシークェンスがテンポよくキレ味抜群。その好テンポを何とか最後までキープして押し切った感じ。
ストリープもハサウェイも、ベタベタとしたウェット感を帯びることなく、気高くも強く戦う女たちを体現していて、その好感が心地よさをもたらす。
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