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[コメント] 幸福な食卓(2006/日)

1度目は途中何度か睡魔に襲われたので再見。しかし、意地で観たわりには心に残ったのは1度目と同じだった。結局、口当たりはいいが甘ったるい、観客を舐めた作品であったことを思い知らされる。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







(2007年2月5日の覚え書き)

お願いだからドグマ映画みたいな真似はやめてくれ。重要なシーンで長時間無音状態が続いたりするものだから、途中で何度となく眠り込んでしまったじゃないか。まあ、自分が疲れた体を引きずっていったのが悪いのだけれど。

北乃きいは『ユビサキから世界を』に続いて二度目だった。地味だが飾り気の無い佇まいは好感が持てる。

ラストのミスチルの『くるみ』に乗って佐和子が歩いてゆくシーンは、恥ずかしながら全てを把握していない自分が観ても心が弾んだ。DVDが出たら、もう一度見直してみようと思っている。

(以後は2月22日)

なんとかロードショウ期間内に2度目を観た。

しかし覚えているシーンのみが良い部分であったことを思い知らされる。あれは天佑というものだったのだな。

そりゃあ恋愛は気持ちよい描き方をされていた。だが、相手がはるか昔の日活青春映画のようにあっさりと死んでしまい、それに対して佐和子が「恋の相手はこれからいくらでも見つかる。でも、家族は別れたらそれっきりなんだ」という結論に達し、家族の再生に向かうエンディングへと流されてゆく展開には寒いものを感じた。恋愛ってのはそんなに軽いものか。自分は恋愛のために心中する自己哀憐的な映画が大ッ嫌いだが、そんなに簡単にポジティブに見捨てられては勉学も浮かばれまい。

北乃きいの才能は未知数だが、この物語からは分離させて見つめることにしよう。この映画ははっきり言って家族エゴの反吐が出そうな話であった。

(評価:★2)

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