[コメント] シャレード(1963/米)
ミステリとラブコメの融合としてお手本といってもよい作品。軽妙で洒落ていて、それでいてミステリとしての作りもしっかりしている。
いつもながらのニヤけ顔で煙に巻いてくるケイリー・グラント、完璧スタイルで鮮やかにお色直しを繰り返し最早ファッションショーのようなオードリー・ヘプバーンも魅力的なのだが、お宝を狙ってくる三人組のキャラも好い。若いけど苦み走ったジェームズ・コバーン、くしゃみおじさんネッド・グラスもいい味出しているが、トンガリ爪のジョージ・ケネディが強烈な印象。
物語舞台の使い方も巧い。ホテルのドアやエレベーター、地下鉄駅でのチェイス、そしてクライマックスの劇場。
ラストに向けては何重にも唸らされる。25万ドルの隠し場所、アイデアは悪くないけど伏線となるシーンがもう一つくらいあってもよかったかも。真犯人の正体で驚かされ、サスペンスが緩んだ後でのもう一捻りが楽しい。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。