[コメント] いつも2人で(1967/米)
二人で居て沈黙しているのが夫婦ならば、喋りどおしのマークとジョアンナは常に、結婚生活の再生と解消の途上にある。映画の焦点は、旅先の風景(=空間)より人物(=時間)の変化に絞られている。車という密室。旅路の果てとしての海岸。
メイクと演技による、硬質なクールさの中に愛らしさの閃くオードリーの、一味違った役柄が意外に愉しい。交錯する時間軸にはやや混乱させられるが、これはまた、全ての時期の状況に、全ての時期の感情、関係性が、可能性として、無意識的、潜在的に含み込まれている事を感じさせられもする。幾重もの、多層的に重なり合う時間の視覚化。
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