[コメント] ロイヤル・スキャンダル(1945/米)
ドアで始まりドアで終わる。おゝやっぱりルビッチだ。オットー・プレミンジャーが一生懸命ルビッチ・タッチをやろうとしている。ラストのドアにオフでヴィンセント・プライスの声がかぶる、なんてところもね。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
キャサリンと呼ばれる女帝を演じるタルーラ・バンクヘッドは大した貫禄。このバンクヘッドの図太い演技を見られただけで感涙もの(ちょっと大げさ)だし、対決するアン・バクスターも見事なものだが、しかし何といっても蔵相を演じるチャールズ・コバーンが相変わらず素晴らしい。
プレミンジャーによるルビッチ・タッチという部分で一点、あれ?と思った部分がある。それはアレクセイ−ウィリアム・イースがロンスキー将軍−シグ・ルーマンの計略にはめられていくシーンで、彼が大きなテーブルを2回ひっくり返す演出があるのだが、2回目のカットはもうフレーム(構図)の有り様から、テーブルをひっくり返す所作の反復が見え見えだった。反復の面白さというのも判るのだが、ルビッチだったら、もう少しひねった見せ方をするんじゃないかな、と思ってしまった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。