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[コメント] 草原の輝き(1961/米)

貞操維持圧力社会でのアダルトチルドレンのジレンマ。ウォーレン・ベイティナタリー・ウッドが◎。
マグダラの阿闍世王

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「女には何の喜びもないものだよ。子供を産むためよ」

「子供は全て正しく育ってくれたらいいのに」

1928→NewYearパーティー。一番の盛り上がり所:風船カントダウン、ドラムロール!バーン!♪ほ〜た〜るのひ〜か〜ぁり・・・・・カルチャーショックです。

父は息子ウォーレン・ベイティの性の衝動を解消するために、娼婦をあてがうが、据膳を食わず、純潔を守る。でも、悶々。

勉強をせず、ダメになっていく、というのが親への意思表示?

ディーニーは精神病院。友人は結婚した、大学に入った・・・。1度レールから外れると出遅れの劣等感がつきまとい、さらに精神を病む悪循環。

ジニー:恐ろしい手術(中絶)をした女というレッテル。彼女もそういう社会からの評価はわかっている。社会からラベリングされ、自暴自棄に。

ナタリー・ウッド≒岡田奈々、中山エミリ

よい子、わるい子、ふつうの子。

純愛、セックスに対する社会や時代の価値観の違い、子育て、を考えちゃいました。

その後のディーニーは、医者と結婚し、「1番好きだったのは、バッド・・・」の想 いを心に秘したまま生活していく。バッドも同じか。ま、最高の恋愛で結婚できる人は少ないだろうし。人生つらいなぁ。

ワーズワース

かっては目をくらませし光も消え去れり

草原の輝き、花の栄光

再びそれは還らずともなげくなかれ

その奥に秘めたる力を見出すべし

Though nothing can bring back the hour of splendor in the grass,of glory in the flower,we will grieve not.Rather find strength in what remains behind.

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] tredair[*]

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