[コメント] パンズ・ラビリンス(2006/メキシコ=スペイン)
寓話を紡ぐというのは本来こういうことなのかということをイヤというほど実感させられる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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キャッチコピーではダーク・ファンタジーとか銘打っているが、正しくは「ダークな」ファンタジーではないかと。そして本来ファンタジーというものは「ダークな」ものが始まりだったのではないかと。
スペインの内乱だとか独裁政権などの時代背景を知らないので所詮は対岸の火事を観るようなものなのだが、ハッピーエンドのおとぎ話の裏には多くの血が流されているのかもしれないと思ってしまう迫力がこの作品にはある。
メキシコ出身ではあるが、スペインを舞台にしてスペイン語で終始通している監督の意向が様々なことを想起させて面白い。ダリオ・アルジェントみたいな「血と美少女好き」って路線でもないかと思う。というか、そう思いたい自分がいる。
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