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[コメント] 犯人に告ぐ(2007/日)

新鮮味はまったくないが、盛り上がるべきキメの場面がしっかり用意されているので安心感がある。
林田乃丞

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 惜しいのは、犯人の造形が凡庸で「テレビ捜査以外に方法がない」というケースとしての必然性が得られていないことと、視聴率と正義の狭間に揺れる報道テレビマンたちの葛藤があまり伝わってこなかったこと。それでも豊川巻島の「今夜は震えて眠れ」にはそれらの欠点を補って余りあるカッコ良さがあって、正直しびれてしまったので甘めで★4としておきたい。

 意味不明なラストカットは私も気になったので監督のインタビューを探してみたら、「何となく違和感を残したかっただけ」とのこと。この物語、もともとのプロットが極力違和感を排除してキレイにまとめる方向に尽力していて、だからこそ最後に6年前の父ちゃんを登場させたり6年前ミスした張本人に重要な役割を振ったりしているわけで、この監督の意図はちょっと空振りしているように思いました。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)死ぬまでシネマ[*] ishou[*]

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