[コメント] 転々(2007/日)
真のゆとり、ふわふわファンタジー。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この作品、最初から最後まで地に足ついてない印象。ふわふわ感でいっぱい。実感というものが皆無。
極端な事を言ってしまうと、福原の"殺人"からして曖昧で、虚実な雰囲気が漂っている。福原とフミヤが実の父子であるかも知れないという匂わせ方も虚実感を漂わせているし、それらが全て映画が終わっても何一つ明確にならないという。
でもそれらがモヤモヤじゃなくてふわふわっていうところがこの映画の良いところ。こーんな中途半端な終わり方なのに、心は完全にプラス方向に振り切れていました。私は福原が殺人を犯したとは思いたくなかったし、フミヤの実父だったらいいのにって思っていたし、それに対する答えを出してくれなかった事は、ある意味非常に心優しいラストだと思う。現実はそう甘くはないけれども、この作品は「ファンタジーだよね」でまとめさせてくれるゆとりがある。
基本ゆとり否定派なんだけど、ゆとりってさ、元はこういう事だったよなぁってなんとなく心がスーっとスッキリしたのも確か。
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09.06.09記(09.06.01DVD鑑賞)
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