[コメント] 転々(2007/日)
コント的会話のまったり感が心地いいし、いい旅夢気分〜東京下町風景〜なのんびり感に癒される。でも月光仮面?がビル屋上から飛び降りた時点で「ああ、やっぱり夢気分で観てていいんだなと」そう確信すると全てにおいてツッコミ不要の楽ちんな精神状態に。細部の描写はやけにリアルなのに鑑賞後はファンタジーを観たとしか思えない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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三浦を始めどの主要人物もありえそうでありえないようなキャラ。どいつもこいつも働いてる時の描写がなく、なんか毎日が冬休みっぽくてなんかいいなと。動物園に遊園地に。花やしきでジェットコースター初体験つーのもなんかいい。擬似家族も傍から観ると奇妙だが、一人事情を知らない小娘の天真爛漫さ、とりわけ風呂場で惜しげもなく披露する自作歌?の絶妙なメロディと歌い方の小憎ら可愛らしさには参った。
ラスト、オダギリが風で飛んだ万札拾ってる隙に三浦行っちゃうんだろうなと。予想通りで。お別れ前、三浦に「お前、何か得たものあったか」と聞かれ「ええ、勿論。この100万円です」と答えなかったところがやっぱこの作品をファンタジーへと昇華させている(!?)
まあでも妻を殺しといてのんびり散歩に擬似家族つーのも、それに理由があるとしても尋常じゃない。だから中年と留年が奏でるファンタジーとして観たい、捉えたいというのが正直なところかも。
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