[コメント] AVP2 エイリアンズVS.プレデター(2007/米)
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こういうクソ映画、好き!
だが、映画の出来としては本当に最低の部類に入る。前作はポール・アンダーソン監督がマニアでありつつ、アクション映画の作り方をわかっていることもあって、適度なファン向け要素にニヤリとしつつ、映画としてもしっかり楽しめる出来だった。だが、今回は……。
何よりも増したのは低俗さだろう! リドリー・スコットの『エイリアン』にあったような緊張感はもはや完全に失われた。エイリアンに恐怖がない。怪物が動き回っているだけになっている。プレデターも何であんなのを追いかけ回すのだろう。しかも画面が暗い上に、両クリーチャーの見せ方がワンパターンかつ、見えづらいのだ。もう少しじっくり見せても良いだろうに。
そして、ストーリーは無に等しい。一見、ティーンズホラーのようにも見えてしまう。完全に面白くならないオーラが出ている。しかも、脅威の両クリーチャーの前では、人間の存在などシガニー・ウィーバーやシュワルツェネッガーが出てこなければ無意味なのだ。ティーンズホラーのストーリーがあるだけで滑稽だ。
だが、それでも、クソ映画ならではの飛ばしっぷりには思わず吹き出してしまう。妊婦が殺されるシーンはモンスターが相手といえど残虐極まりないし、キャラクター設定に関係なく死ぬ人はバシバシ死んでいくし、スプラッター映画的に楽しめる。
そして、とっておきのラストシーンには驚愕だ。ミサイル落として、人間もエイリアンもプレデターもみんな死んでしまうとは…。そんなオチにしたら映画としては完全にダメだが、「出たーー!」とだいぶ笑ってしまったから僕の負けだ。
B級だろうが、クソ映画だろうが、見せ場があるだけまだ良いのである。
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