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[コメント] ラスト、コーション(2007/米=中国=台湾=香港)

↓下のペペロンチーノさんのレビュー最高!こっちのレビューが本妻なら、下の魅惑のレビューはマイ夫人。あっちの水のがおいしいあるよ!でもちょっと危険かも・・・
dappene

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







なるほどねぇ、毒薬飲まなかったのはそういう意味が隠されていたのか・・・

注)本レビューはぺぺさんのレビューを踏まえて書いています。先にペペさんのレビューを読まないと意味が理解できませんのであしからず。

処刑シーン、カメラワークで幕を引くとは粋だね。しかもその次のシーンはイーがカーテンを開けて始まるので、処刑場が舞台のフィナーレを暗喩している事は確実。もっと言うと毒薬を取り出したシーンでは指輪と並べて、二人の男が与えた毒薬と指輪を対比している。ここでワンカット、若き日の舞台でのシーンをはさんでおり、「あれが開演だった」とばかりに心の中での劇中劇的な見せ方を強調している。

ラストは鐘と時計で処刑リミットの10時になったことを見せつつ、ベッドの真っ白なシーツを長く映して終了。イーの影が後ろ髪を引かれるようにベッドを振り返る。彼がウォンを愛していたということを最後の最後でしっかり、ちゃっかりみせている。また、真っ白なシーツはイーが座った為に多少乱れており、これは純真なウォンが彼にかき乱された事を示していると思われる。

序盤、生娘が必死に背伸びをしてイーを惑わそうとする演技は本作最大の見せ場かもしれない。一方、中盤以降の濡れ場での彼女の表情がイマイチなのは残念。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ペペロンチーノ[*] chokobo[*]

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