[コメント] エリザベス ゴールデン・エイジ(2007/英=仏=独)
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9年前のアカデミー賞は、それこそ「シェイクスピア祭り」で、『恋に落ちたシェイクスピア』が作品賞から主演・助演女優賞から、ほぼ総なめでした。おかげで?主演賞はグウィネスに持っていかれたけど、その当時から、演技の評価自体はブランシェットのほうが高かったと思う。それはその後の活躍、出演映画のラインナップに裏付けられている。『アビエイター』なんぞで助演賞をもらってしまったけれど、もっと他に主演女優賞をあげてもいい作品はいっぱいある(『ヴェロニカ・ゲリン』『シャーロット・グレイ』など)。それでありながら「怪演」というにふさわしいものも多い(『シッピング・ニュース』『バンディッツ』『耳の残るは君の歌声』)。今回助演賞でノミネートされた『アイム・ノット・ゼア』ではボブ・ディラン役!だそうで、その演技の上手さと「幅」に圧倒される。
正直言えば、今回の作品ではそれまでの出演作で感じたような「凄さ」はなかった。ストーリー的にも、「判りにくい陰謀」という印象。お気に入り俳優クライブ・オーウェンが出ていて、「おぉ!クイーン・エリザベス Vs キング・アーサーだ!」なんて思ったけど、効果的な使い方ではなかったし、この男はもっと上手いはず。オスカー予想で、主演・助演同時ノミネートで「助演は可能性が高いが、主演の方は、作品の評価が低いから難しい」なんていわれていたので、映画見る前から心配していたが、なんかその評価もうなずける気分です。
「ジョジョ」ファンの私としては、せっかく薄幸のメアリー・スチュワートとエリザベス一世のお話なんだから、「タルカスとブラフォード」も話しに絡めて欲しかったりします。
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