『最後の聖戦』の出来があまりにもよかったので、今回は相当がっかりしたが、いやいやこれはあの老骨に鞭打って映画制作をした３名のメッセージなんだ。「つまんなくてごめんね。でも、一生懸命作ったから許してね。だって、最後はこれやって見たかったんだもん。」と甘え声が聞こえてきそうである。だから、許してしまおう。僕たちの青春とともに育ってきたこの映画だから。

　だけど、南米古代文明ネタと宇宙人なら、「神々の指紋」くらい驚かしてほしかったなぁ。何かある何かあると思っていたら、最後はどこかで見たことあるような大UFOが地面の底からぐわーっと出てくるだけなんだもんなぁ。だいたい、クリスタルスカルを宇宙人の絵に合わせて、おーっなんて誰も思わんだろ。ずっとそのつもりで守ってきたんとちゃうんかい！だから、あの地下であと１回どんでん返しがあればよかったのではないだろうかねぇ。

　いやいや、愚痴るまい。冒頭に書いたようにこれは３人のお別れのメッセージなのだから。ありがとう。楽しかったよ。