[コメント] 崖の上のポニョ(2008/日)
神様・手塚治虫チックな漫画的な絵は、これはもう何でもありだなと思いつつ、同時に妙な安心感のある世界へどっぷりとつからせてくれる。
物語はあまりに突飛過ぎて、その分、いろんな解釈もできそうだけど、そんなことはどうでもよい、わくわくするような想像力の広がりを、そのままスクリーンで見せてくれる楽しさがあふれている。
明らかに、私の知らない誰かが描いた、人工的な絵なんだけども、それがびっくりするくらい素直に自分の心の中に入ってきて、頭の中で想像しているものがそのまま目の前のスクリーンに現われているんじゃないかという錯覚すらおこしそうになる。
これこそ、「技術を極めて自然になる」という境地ではないだろうかとひそかな感動すら覚えるすばらしい出来栄えだった。
ついでに言えば、♪ポーーニョ♪ポーニョ♪ポニョ♪さかなの子♪というシンプルなメロディはこれまた、ごく自然に頭の中でリフレインしてしまう。
目と耳で楽しむ実にオーソドックスな映画であった。
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