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[コメント] ハプニング(2008/米)

鑑賞直後は「なんじゃこれ!?」と、肩すかしを食った気分になったが、数時間経って思い返すと面白くてゾクゾクくるシーンがたくさんあった。登場人物の関係も謎が多く、もう一回見たいと思っている。
サイモン64

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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なんばパークスのレイトショーで鑑賞。2008.7.29

〜〜〜

ナイト・シャマラン監督の取り立ててファンという訳でもないが、『シックス・センス』『ヴィレッジ』『アンブレイカブル』なんかは面白いなと思っている。映画史にはなんとなく残らないような気もするけど、ケレン味のある演出は毎度毎度楽しい。

突如として人々を個別自殺に追い込む現象がアメリカのとある地域で発生する。原因もわからぬまま、非発生地域をさまよう主人公一行を描く物語である。

結局謎解きらしいものも無いまま観客を最後の最後まで引っ張って結局謎解きしない、という構成には驚いたし、肩すかしを食ったような気分で劇場を後にした。しかし、数時間後にじわじわと、「やっぱり面白かったかな」という気分がしてきている。

ハチが突然消えたという話、数学教師の意味深な行動、いかにも情緒不安定な主人公の妻、その妻の不審な行動、電気も通ってない一軒家に住む謎の老女、などなど、ちりばめられたいくつもの断片を線で結ぶと、星座のような形を成すのかも知れないし、もしかしたら謎解きのヒントをことごとく見逃してしまったのかも知れない。

ゾクゾクくるような面白い描写やシーンがたくさんあって非常に楽しい映画だった。ただ、主人公に絡む気のいい少年二人をめぐる演出にはどうにも賛同できない後味の悪さがあった。あと、音でびびらせる「びっくり演出」を、この監督はやらないと思っていたのだが、結構多用していたので驚いた。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)死ぬまでシネマ[*]

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