[コメント] 闇の子供たち(2008/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
数年前に“タイ買春ツアー”が社会問題になったのはこの映画によるものだったか?知人がタイに行って“変わった趣向”で、出てきたのは11歳の女児だった。“歴戦の勇士”の彼も「さすがにこれは・・・」と手が出せなかったと言っていたのは、09年の事だったように思うから、今でも現地ではまだやっているのじゃあないか?
なんて、私は関係ないからと人ごとのようにしゃあしゃあと書き綴っているのだから、私も「気色の悪い日本人」かもしれない。
「みんな貧乏が悪いんや」なんて歌が昔あったが、金がない→食べるだけで精一杯、教育受けない、倫理観ない→子供を売る→入った金は焼け石に水→やはり金がない、と貧しい彼らの生活はいつもでも変わらない。
“貧しい彼ら”は世界中のどこにでも居る。こういう事はタイに限ったことではない。表に出るか、出ないか、大きくやりすぎたか、小さくやっているか、それだけの差だ。
過去においては日本でも有った。近代、日本でも東北の貧農の娘は売られて行った。映画の冒頭のシーンと一緒だ。
こういうことは何処にでもいつの時代でもある話だ。しかし、世の中の多数の人が、このことを知っていると知らないとでは大きな違いがある。知らしめるという意味でこの映画は大きな価値があると思う。
構成上で、ストーリーの流れを無理やり変えた感じがしたラストの“衝撃の事実”、そしてしっかり白けた桑田佳祐の「現代東京奇譚」は別として、扱ったテーマの重さに4点。
P.S. 今、気付いたが今日現在('11.5.6)53人採点しているが、5点が0という のはどういうことだろう? かく言う私も5点ではないが・・・。
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