[コメント] 闇の子供たち(2008/日)
社会派と思いきや、肝心のお話が死ぬほど単純で、しかも、現実離れした全くの虚構と来てる。救いようがない。そしてコレ、タイの人が見たら確実に気分害するだろ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
普通は外国を描くときには、というかなにか表現するときには、対象に対する愛情なり配慮なりがあって然るべき。それがほとんど感じられない。あるいは、差別や思い込みにならないように、通常はいくつかの視点から多面的に描かれれるものだけど、これはどうしようもなく画一的。「こんな酷いところなんです」みたいなことしか伝わってこなかった。
たとえば「フランダースの犬」の舞台となったベルギーでは、物語に対し侮辱を感じる人が少なくないそうだ。それもそのはず、ネロは誰にも助けられないで死んでいくのだから。そして、この作品が英国人作家によるものだということも関係しているのだろう(ちなみに、「フランダースの犬」普及に貢献したヤン・コルテール氏は自らの妻(日本人)を殺害した。そこにある闇のほうが余程興味深い)。
そのくらい物語といえども、他国を描くときには配慮があるべきで、徹底的に侮辱されたも同然のタイが上映を禁止しないわけがないだろう。というか、日本人としては禁止されて助かったという思いさえする。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。