[コメント] 僕らのミライへ逆回転(2008/米)
ジョン・ベルーシもどきなブラックの破壊力が半端で、モス・デフやグローバーらの素朴な好演とのバランスが悪い。性善説に立ちすぎて、無理設定が遂にはファンタジーに変質していて悲しい。これをファンタジーにされたら悲しいじゃないか。しかし、下手っぴだろうが安かろうが、映画に限らずとも、「創ること」に飢える人々の心の琴線に触れるものは必ずあると思う。変な涙が出る。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ドライヤーを構えた廃材ロボコップには、笑いよりも涙を誘われる。私は、ほとんどこれを笑う映画だとは感じなかった。大味で雑な設定も確信犯だろう(確信犯にしても雑と思うけど)。看板ネタのゴーストバスターズでは、笑いながら変な涙が出た。
「安い、粗い、箸にも棒にもかからないシロモノに対して、何でこいつらは必死なのか。何で楽しそうなのか」。映画愛がどうというところを飛び越えて、掘り下げてそういう映画にしてほしかった。まあ、そういうふうに出来上がってる気がしなくもないですが、ファンタジックな性善説でオトされてしまうと、かえって悲しくなってしまう。なんだ、そうか、あくまでこれはファンタジーに過ぎないのか、なんだ。しょぼん、と。
願わくば、ぽんぽんアイディアが出るのではなくして、必死こいてひねり出す描写もほしかった。あと、「面白くねえよ」っていう人間が劇中に一人くらいいてもいい。
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●メロニー・ディアスは愛嬌があっていいと思うが、このキャスティングだけでも題材が拡散してしまっている印象がある。
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