[コメント] センター・オブ・ジ・アース(2008/米)
それなりに工夫された、そこそこ楽しいアトラクション映画。しかし原作がヴェルヌの「地底旅行」である以上、自分は辛い評価にせざるを得ない。
この映画ではジュール・ヴェルヌの「地底旅行」を古典として扱い、それを土台にして現代らしい子供向けアトラクション映画に仕上げている。その手法自体を否定するものではないけれど、わたくしはどうしても「ガチでヴェルヌやったらアカンの?」と思ってしまう。ジュール・ヴェルヌの骨太なロマンを正面から映像化する力量がないために軽いテイストのアトラクションに逃げているようにしか見えないのだ。それはたぶん、自分がヴェルヌに肩入れするあまりの偏見なのだろう。だが事実として、ヴェルヌほど後世の真摯な映像化に恵まれぬ文豪も珍しいのである。
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