[コメント] その木戸を通って(1993/日)
浅野ゆう子の当たり役って鬼頭月代(のみ)だと確信してるが、これもなかなか良いかもしれない。彼女に余計なことを言わせないやらせないという演出が勝因。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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それに、井川比佐志ともどもこの3人がとても良い。
うじきつよしなんか若い!の一言。
70年代までの異様なほどのカット割りは影を潜め、監督の光と影へのこだわりがあらゆるところに見える作品。内容も重すぎず、軽すぎず、いつもの「丁度良い感じの」人間関係が描かれていて心地よい。かつて「崑監督にとってのカツノリ」と評された谷川賢作の音楽も、この作品に限ってはそんなに違和感がなかった。
テレビドラマといっても、これは相当本気で「ハイビジョン」という新しい映像表現に取り組み、「映画」を撮ろうとしたんだということが伝わるので侮れない。もうこういった映像への挑戦意識や映像美を見せてくれる人がいなくなってしまったことが、ただただ残念で仕方がない。
残念と言えば、最後の最後に出てくるフジテレビマーク・・・まあ制作元だからしょうがないんだけど、余韻ぶちこわし。
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