[コメント] トロピック・サンダー 史上最低の作戦(2008/米=独)
期待を裏切らないB・Sの灰汁の強すぎる笑い。希少価値の高い一本だと思う。なかなかこういう作品は製作できん。また、この無茶な配役でもコケないところが「映画」の魅力。ま、一線で活躍してる連中がバカをやるから皮肉にもなる…のも分かる
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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『ズーランダー』以来、久々のベン・スティラー劇場。この人、本当はこういう芸風がいちばんの好みなんだろう。いつもこんなんばっかりなら、日本での知名度はゼロに等しかったはず(笑)。
必要以上に黒い笑いが溢れてるし、冒頭の撮影シーンはなんだか無駄にグロいし。そういえば監督の首も吹っ飛んでいたな…。と、『ズーランダー』を軽く超えるであろう灰汁の強さが気に入った。J・Bも“悪い”ほうの芸風が炸裂で、いつもより下品だ。30分も経たずして「あ、これはデートには向かないw」と確信。ひとりで劇場に足を運んでほっと胸を撫で下ろす。以降、B・Sワールドにどっぷりと浸かることになる。
あれほどまでごった煮になれば、脚本にまとまりなんて生まれるわけもない。作品もそれを望んでいないのか、とりあえず「生還」に漕ぎ着けた感じというか。まさに「とりあえず爆破させとけ」なノリが楽しいのであり、決して「痛烈に皮肉る」ことがメインの作品ではないと思う。
つまり、とりあえずトム・クルーズをデブハゲにして躍らせてみれば、それだけで「笑える」ってことであり…。そして、そうまでさせといて作品として成り立っていることこそ、この作品の凄いところだろう。
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