コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] トロピック・サンダー 史上最低の作戦(2008/米=独)

期待を裏切らないB・Sの灰汁の強すぎる笑い。希少価値の高い一本だと思う。なかなかこういう作品は製作できん。また、この無茶な配役でもコケないところが「映画」の魅力。ま、一線で活躍してる連中がバカをやるから皮肉にもなる…のも分かる
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ズーランダー』以来、久々のベン・スティラー劇場。この人、本当はこういう芸風がいちばんの好みなんだろう。いつもこんなんばっかりなら、日本での知名度はゼロに等しかったはず(笑)。

必要以上に黒い笑いが溢れてるし、冒頭の撮影シーンはなんだか無駄にグロいし。そういえば監督の首も吹っ飛んでいたな…。と、『ズーランダー』を軽く超えるであろう灰汁の強さが気に入った。J・Bも“悪い”ほうの芸風が炸裂で、いつもより下品だ。30分も経たずして「あ、これはデートには向かないw」と確信。ひとりで劇場に足を運んでほっと胸を撫で下ろす。以降、B・Sワールドにどっぷりと浸かることになる。

あれほどまでごった煮になれば、脚本にまとまりなんて生まれるわけもない。作品もそれを望んでいないのか、とりあえず「生還」に漕ぎ着けた感じというか。まさに「とりあえず爆破させとけ」なノリが楽しいのであり、決して「痛烈に皮肉る」ことがメインの作品ではないと思う。

つまり、とりあえずトム・クルーズをデブハゲにして躍らせてみれば、それだけで「笑える」ってことであり…。そして、そうまでさせといて作品として成り立っていることこそ、この作品の凄いところだろう。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)Keita[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。