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[コメント] 天国はまだ遠く(2008/日)

自然の中でリフレッシュ・再生というのは極めてありがちだが、自己完結するということではなく、会話一つ一つでほぐされていく事が上手く表現されている。
Master

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ストーリー展開は若干不満がある。田村(徳井義実)の婚約者が自殺したというエピソードが全体との関連という点でも処理という点でも甘い。千鶴(加藤ローサ)をどの程度関わらせるのかという点が詰め切れてない印象がある。眼鏡橋のエピソードは唐突な印象が拭えないし、時計のエピソードはどうしたかったのか意図が見えにくい。婚約者のエピソード全体は原作にはないとの事で、一面当然の帰結とも言えるが、自殺未遂を起こした千鶴への一面ぶしつけな言動がある意味温かみのあるものとなり、映画全体に深みを増しているだけに完璧に仕上げ切れなかった事は残念だった。

会話全体は好印象。特に最後の二人のやり取りは印象深かった。

「置いてくれって言ったら、置いてくれるんですか?」 「うち、民宿やからね」

脱力。

(2008.11.09 チネチッタ)

(評価:★4)

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