[コメント] シベリア女収容所 悪魔のリンチ集団(1977/カナダ)
映画を見終った人むけのレビューです。
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このエログロキワモノシリーズを3作も見た私。第一作『ナチ女収容所』は半泣きになりつつ目を覆っていた私も、随分と逞しくなって……というか感覚が麻痺してしまったようで、人が焼かれたりトラに喰われたりする描写程度は「またやってる」くらいにしか思わなくなるほどグロ耐久性がついてしまった。
さて、今作が前2作と大きく違う点は、「捕えられて嬲られているのが男」という点である。
前2作は若くて可愛い女の子。当然、「拷問=エロ(しかもかなりの超マニア向けハードSM)」という図式がくっついていたのだが、今作では拷問とエロシーンは切り離されていた。拷問はエグいだけの拷問、エロシーンはエロシーン、それもアブノーマルなハードSMに耐久度がアップした私の感覚からすれば、今作のイルザ様の3Pなんて随分とノーマルなベッドシーンに感じる。
拷問とエロがセットになった場合、ある程度の残虐性はエロに昇華してしまう。前2作で見た、あんなコトやこんなコトで若くて可愛い女の子をいたぶるシーンってのは、観る方はどうしてもエロ目線となる。エロ目線の上に展開が展開だから、バカエロ路線でどうかすると可笑しくも感じてしまうシーンも多々あった。特に2作目は。
そして今作、男がいたぶられて拷問がグロい拷問だけとなった場合、グロシーンをエロとして昇華出来ずにシリアスなまま内に残ってしまう。バカエロ映画ではなくて重苦しい雰囲気のシリアスドラマとして作品を見る。
シリアスドラマとしてこの映画を評価すると、やっぱり2点しかつけられないんだな。前作『アラブ女地獄』に比べたらストーリーも構成も格段に進歩していたのだが。
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