[コメント] チェ 39歳 別れの手紙(2008/米=仏=スペイン)
「28歳」と「39歳」、ゲバラ自身は何も変わっていない。違っているのは、民衆の信頼と支持があるかないかだけ。
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「28歳」と「39歳」、ゲバラ自身は何も変わっていない。
くそ真面目なまでの理想家、部下を教育し民衆を啓蒙し、戦い続ける革命家である。違っているのは、民衆の信頼と支持があるかないかだけ。
敗走する部隊の列は、若松孝二の『実録連合赤軍 あさま山荘への道程』の1シーンを思い出させる。そしてそのことに愕然とする。ゲバラのようなぶれない理想家と、狂気の集団を同じように思うなんて。
でも同じなんだ。彼らは皆、自分たちの理想に民衆がついてきてくれると信じていた。そしてそのために戦っていた。でも後ろを振り向くと誰もいない。
ラストシーン近く、インディオの商店から食料を奪うゲバラたち。ああ彼は、そんなふうにすることを最も嫌っていたではないか。
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