[コメント] ハレルヤ(1929/米)
トーキー初期でアップ挿入は少々ぎこちない。ただ、屋内シーン等で2台カメラでのマルチ撮影と思しきシーンがいくつかあったり、屋内で天井が映っているカット(葬式のシーン)もあって驚かされる。
驚く、ということで云うと広場での説教シーンで汽車の擬音をステップ(足の運び)で表現する演技演出にも驚く。これってもっと真似されても不思議じゃないと思う。或いは池での洗礼の描写や教会の説教シーンでの狂信的な群集描写も目を引く。
そしてファム・ファタールのニナ・メエ・マッキニーは最初は脇役かと思ったが圧倒的なヒロインでラスト近くまで彼女がプロットを引っ張っていく。この人、ダンスも歌もいい。当時16歳とのこと。これにも驚く。当時のハリウッドでオール黒人キャスト、しかも見事な妖婦映画というのだから矢張りキング・ヴィダーは素晴らしい。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。