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[コメント] オーストラリア(2008/豪=米)

オーストラリアという国を描くことを主眼とした大きな物語にも、アシュレイ家+アボリジニ少年の家族が一人の典型悪役に壊されていく小さな物語にもなりきれておらず中途半端。どこかを削ればよくなるという体のものではない。茸に蝕まれた大樹のような空ろさ。もっとも⇒
ジェリー

これだけの大樹から養分を奪った茸の部分は結構美味である。たとえば、『オズの魔法使い』の使い方とか、スタンピードが崖に向かって突進していくスペクタクルとか、何よりもニコール・キッドマンの主役としてのキャラクター設定とか、いわゆる要素にあたる部分はそこそこいい線である。

思うようにスタッフによい仕事をさせておいて焦点が定まらないのは、バズ・ラーマンの失敗というほかはない。今時この長さは罪悪である。

(評価:★1)

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