[コメント] 劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇(2009/日)
もうこれ以上話を引っ張ることは出来ない。地球を越え、太陽系を越え、銀河すらも超えた虚空の戦場に繰り広げられる、一人の惚れた女を取り返すための大喧嘩。馬鹿ばかしいと言わば言え。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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無駄な人間など独りもいない。昨日の敵は今日のダチ。それぞれの登場人物が見栄を切って名乗りを上げ、可憐な姫やケダモノすらステージを与えられて奮戦する。
シモンは立派に兄貴を超越した。死んだものすら、破れた敵すら穴掘り男に夢を託す。俺は、『百億の昼と千億の夜』のペシミズムなんかより、この底抜けにポジティブな生命讃歌にこそ限りないシンパシーを覚える。生きとし生けるもの全てに価値がある。その甘ちゃんな哲学を、これほど説得力を持たせて語りきった物語はあるまい。これ以上スケールの大きい、燃える馬鹿話はガイナックスそのものすら二度と俺たちに披露することは出来ないだろう。
いざ、というシーンの「空色デイズ」には涙腺を緩まされた。TVの呪縛は俺の中にも充分残っているようだが、TV版に輪をかけたムチャ話にはやはりこの一年は無駄ではなかった、と知らされる。ガイナックス、入魂の一作であった。
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