[コメント] 愛のむきだし(2008/日)
70年代ポップカルチャーの解像度が社会時評を扱いかねる。昭和のラブコメが始まるように筋が記号に振り回され、その遠心力に耐えきれず内容が脱落する。罪を作らねばならぬほど男には罪の実体がなく、コリントを引用して糾弾されても非難の謂れがわからない
さそりに乗っ取られた男として具体化するような、ノスタルジーによる呪縛の客観視にこそ実体はある。社会小説を超えていくのは作者の自嘲である。
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