[コメント] 女の子ものがたり(2009/日)
連れションをし、共に泥水にまみれて掴みあいの喧嘩を出来る娘達。あの娘達の友情は、「女に真の友情など出来ない」という世間の風評がいかにデタラメかを教え、心底憧れさせる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「お前は、皆とは別の生き方が出来る」…そう親に二度にわたって言われながら、その実は漫画家になるということである哀しさ。ただ友人達の男によって幸不幸を左右される立場とは違い、それから逃げることで暮らしの波風が避けられる、という辛さ。
それは後の二人にとっては「逃げること」だったろう。しかし友は主人公を快く見送って(最大限の罵言をもって追い出して?)くれた。彼女が自分達にない才能を持つことを知り、自分達の轍を踏まぬように。そんな友人達の温かさに胸を打たれる。
そして、いかにも子役時代からの箱入り娘である大後寿々花がこうした役を掴み取るところに面白さを感じる。彼女は本当の意味での女優になる決意を既に固めているのだ。
娘達がガチで友情を確かめ合う姿は、実にいいものだ。俺は友人の選び方はヘタだったから、確実に素晴らしい朋友を選び取る彼女らの姿は憧れであり、悔いにも繋がる。嫉妬でもあるだろう。まずはけして(自分を偽ることこそすれ)友を裏切らなかった彼女らに杯を挙げておこう。これからが楽しみな娘達である。
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