[コメント] エスター(2009/米=カナダ=独)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
この映画についてはネタバレはしない方針だったけど、やっぱり書いておきたいことがあって、それは結末のかなり重要な部分を抜きにしては語れないので結局ネタバレしちゃいます。
最初から養父の前で露骨にかわいこぶっていたので、これはもしかするとおじさんキラーな魔性のロリータなのか?と勘ぐっていた。でも、それはなかった。
結局のところ、エスターが何の目的で平和(?)な一般家庭に入り込み家族関係を崩壊させるのかを彼女自身から語られることはなかったが、クライマックスは本来切ないシーンだったんだろうなと思う。観ている側としては「やっと膠着状態が終わった…」と脱力してしまってあまり感情移入していなかったが、もったいなかったかも。でも、身バレするまでの尺が長くて緊張感を強いられるので、相当疲れてたんだよね…。フレーミングが常に「エスターがどこかから見てるぞ」「エスターが何かやらかすぞ」という暗示に満ちていたので、彼女が絶対にその場にいないと断言できるシーン以外ではずっと心拍数が微妙に上がった状態でした。そのあたりの演出は巧かったと言えるでしょう。 だから観終わった後のストレートな感想はまず「疲れた」でした。
次に浮かぶ感想は、「このネタって山岸凉子とか楳図かずおが既にやってたじゃん」。特に前述の「切ないシーン」は後になって思えば楳図かずお作のとある名作とダブります。 そういえば手首に巻いたリボン、骨折の治療の時に医者に「取れ」と言われなかったのだろうか?またヒステリーを起こして回避したのか? あと、エスターは毎日特殊メイク並の手間をかけていたのか?それでも肌の張りとかツヤとかを再現するには至らないと思うが…そんなテクがあるなら教えて欲しい。しかしお肌はともかくあのキュートなそばかすも自分で描いていたのだろうか。 ケイトさん、救急病院のロビーで携帯の電源ONはまずいでしょ。 …といろいろダメだしする部分もないではないのですが、トータルで見て破綻の少ない佳作であったと言えましょう。 エスターがマックスに対していくばくかの母性を持って接していたのではないかと思える数々のシーンも含めて。
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