[コメント] カティンの森(2007/ポーランド)
こういう虐殺は想像できなかった!毒ガスや原爆やギロチンでもない。おぞましい。映像にした意義がある。真実をめぐる二重三重の悲劇の構造。命と真実はどちらが重いかなんて言えない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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霧。ペンデレツキの重苦しい音楽。
しかし、夫が捕虜になったかもって探しに行って会えるのが不自然。本当なんでしょうか?
前提となる歴史を知らないと何が何だかわからなくなるポーランドの悲劇。
ドイツとソ連がポーランドを分割占領。ドイツがソ連に侵攻し、ドイツが占領。ソ連が反撃しソ連が占領。
ソ連側で捕虜になってるうちにドイツが攻めてきて捕虜の扱いに困って、カティンの森でソ連が虐殺。ドイツが発見してソ連の仕業と発表。ソ連がポーランドを占領するとドイツの謀略だと発表。ポーランド人の中でも体制派はソ連の言うとおり、真実を求める人との対立。もう済んだことをほじくり返すな!
生活維持VS真実(無念の死に蓋)。こういう世の中でも現状維持でいいじゃないか。それとも命を危険にさらしても真実を突きとめるのか。
冷戦終了していなかったら作られていない映画。
ラスト。スクリーンが黙瞑したのには絶句。すごい効果だ。
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