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[コメント] カジュアリティーズ(1989/米)

不毛だ……。無垢な天使が悪魔の行為を、どれだけリアルに語れるか、の実験は失敗。
カフカのすあま

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ただその場に居合わせ、被害者を「かわいそう」に思った男の「なぜ」という視線でタラタラ「戦争が仕向ける狂気」、つまり「もうワケわかんねえからやりたいだけやっちまえ」の構造を語られても困る。しょせんは部外者の視線なのだから。

男レイプも挿入するか、もしくは蛮行に加わっていたら、正義感でうだうだ考えるよりずっとリアリティがでただろうと思う。

よく喋っている割には、会話がどこに転がるでもなく、ときどき意味ありげなセリフが浮き上がるだけ。戦争もレイプも罪と罰も中途半端。しょぼい。

だからベトナム少女に贖罪を求めずにはおれなかったのだろう。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)町田 kazby

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