[コメント] ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010/英=米)
外郭は言わずもがなもはやTVドラマの各話といった風情だが、シリーズ上はじめて映画髄を発見したSO-SOエピソード
もはや、ハリー・ポッターの世界観の結末などどうでもよくなっている。はっきり言ってしまえば。きっとどうにかなるだろう。そこに鑑賞へ拍車がわく興味はとっくに失せてしまっている。しかし、ハリーチームの3人が、同じ役者で同じ時間を生き、同じドラマをけん引し続ける製作体としての映画は見上げたもので、その点において着地点がひじょうに気になるということは、やはりこの壮大な世界観をもつシリーズ大作には価値がある。個人的には。映画の中盤、テントの中でハリーとハーマイオニーが手を取り合って踊るシーンがある。あのシーンで流れる音楽(タイトル分からず)、二人の雰囲気描写は、「ハリー・ポッター」シリーズでなくとも、映画髄として感得できる素晴らしいシーンであった。きわめて映画的な描写。このシリーズにもう少しこうした映画髄を感得することができれば、なおスケール感をもった作品として語ることができるはずだ。次でいよいよ完結か。画面のルックは相変わらず暗い。
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