[コメント] 二十四の瞳(1954/日)
時代と社会が子供たちの運命をもてあそぶさまを、なす術なく見つめ続けなければならない女教師の切なさ。その女の人生もまた時代によって捻じ曲げれてしまう。そして男の影の薄いこと。公開時に30から50歳だった人達は、自分の生い立ちや青春を重ねたのだろう。
その感動は想像に難くないが、子供達の表情の自然さに対して、作為的に仕込まれた歌唱の過剰さは、いささか度を越しており、今では感動的珍品にみえなくもない。いずれにしろ木下恵介の偉大さの証し。
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